自閉症スペクトラムって障がいの一つに
含まれているの?
保育士パンダ(@pannda_blog21)です
そのお悩みを解決していくね!!
- 自閉症スペクトラム(=ASD)の定義について解説
- 【現役保育士が伝える】自閉症スペクトラムを持つ子どもや大人の支援方法について3つ徹底解説
- 自閉症スペクトラムを持つ子どもや大人の生活における課題と対処法を徹底解説
この記事では、現役保育士の私が「自閉症スペクトラム」について抑えておくべき
ポイントや実体験に基づき、徹底解説します。
この記事を読めば「自閉症スペクトラムってこういう障がいで、社会の生きづらさが
こういう場面であるんだなど」、理解できる内容となっております。
先に結論を言います。
現役保育士の私や他職員(指導員等)の療育支援の当たり前をその子に強制しないことが
非常に大事です!!
- 職員と児童との当たり前は大きく違う
- ルーティーンが崩れるとパニックを起こしてしまう
- 事業所が安心だと思ってくれる環境づくりがとても大事(クールダウン部屋を設けるなど)
「詳しく知りたい!」という方は、こちらから飛べます。
詳しく解説していきます。
1.自閉症スペクトラム(=ASD)の定義について解説
皆さんは「自閉症スペクトラム」という障がい名を聞いたことあります
でしょうか?
療育や保育に携わる職員は、耳にタコができるほど毎日耳にします。
おそらくあまり聞いたことがないor聞いたことはあるけど全く分からない
といった想いがあると思います。
ここでは
- 自閉症スペクトラムの定義について解説
- 自閉症スペクトラムの障がいの特徴について解説
- 【現役保育士が伝える】自閉症スペクトラムの子どもとの関わり方の実体験を1つ解説
一つずつ解説していくね!
①自閉症スペクトラムの定義について解説
自閉症スペクトラムとは
人や物へのこだわりや社会的コミュニケーションの難しさといった発達障がいの一つ
こちらをご確認ください。
一般社団法人日本自閉症協会
自閉スペクトラム症とは – 日本自閉症協会 (autism.or.jp)
上記がイメージとして分かりやすいと思います。
- 発達障がいという大きな枠組みの中に、自閉症スペクトラムは存在する
- 割合としては半分ほど、自閉症スペクトラムが占めている
- 自閉症スペクトラムにも軽度~強度までレベル分けがされている
現役保育士の私が働いている事業所でも自閉症スペクトラムを持つ
児童が大半を占めています。
保育士資格についての詳しいことは下記の記事が参考になると思います。
よかったらのぞいてみてください。
➁自閉症スペクトラムの障がいの特徴について解説
自閉症は発達障がいという大きな枠の中にあります。
自閉症を持つ子どもや大人の特徴については
下記のとおりです。
- こだわりが強い
- ルーティーンがある
- 環境の変化でパニックに陥りやすい
療育の仕事をしている私の個人的な意見にはなりますが、環境を整えて
あげることは非常に重要視されます。
詳しいお話は第2章でお話ししますが、親や支援者の当たり前を自閉症を持っている
子どもにぶつけるのはNGです!
自閉症を持っている子どもに親や支援者が合わせることが大事なポイントとなります。
自閉症を持っている子どもたちが安心できる
場を提供することが必要なのかな?
チアちゃんが言ってくれた通り、
大事になってくるね!
一緒に学んでいこう
③【現役保育士が伝える】自閉症スペクトラムの子どもとの関わり方の実体験を1つ解説
「自閉症スペクトラムの知識は分かったけど、実際の場面でどうやって関わったり、
対応すればいいの?」という疑問を持たれると思います。
ここではその疑問を解消するために、療育の仕事をしている現役保育士の私が実体験をもとに
解説していきます。
〈①こだわりが強く中々おもちゃを片付けられないA君の事例〉
A君は4歳。児童発達支援で事業所をご利用されています。
A君は
- 基本的なコミュニケーションは取れる
- 音のなるおもちゃが好き
- 場面ごとの切り換えが難しい
といった特徴があります。
ある休日の日、午前から利用されていて午後の活動も終わり
帰る前のお片付けのお時間になりました。
周りのお友達はおもちゃを片付ける中、A君は遊んでいました。
こういう時、皆さんはどのような対応をしますでしょうか?
私はA君に「もうお片付けのお時間だよ!トミカを箱の中にかっこよく駐車してきて~、できるかな?」
と声をかけました。
それでも中々片付けをしないA君。本来であれば強く注意(お片付けできないなら、もうトミカもブロックも
遊べません!)しますが、A君はそれが逆効果になります。
そのため順番付けをします。
「A君、①おもちゃを箱の中に先生と入れてお片付けをします。➁帰る前のトイレに行きます。③帰りの会をします。④車に乗っておうちに帰ります」といった声かけをします。
順番付け(①➁③)をすることで、A君が納得して行動に移せることができます。
あくまで私の一つのやり方です。
他保育士の方も模索しながら、子どもたち一人ひとりの
支援策を考えています。
保育士の仕事量を踏まえての保育士給与の現状については、
下記の記事が参考になると思います。
よかったらのぞいてみてください。
2.【現役保育士が伝える】自閉症スペクトラムを持つ子どもや大人の支援方法を3つ徹底解説
自閉症はまだまだ認知されていない現実もあります。
私は約3年療育に携わる保育士として仕事を続けています。
子どもたちは自閉症を持っている子が圧倒的に多く、日々支援に向き合っています。
子どもが自閉症を持っている、これから療育の現場で働く方、目指している方などに
少しでも情報共有やお悩みを解決といったお役にこの記事が立てれればと思います。
ここでは支援方法を3つ紹介します
- 誰が聞いてもわかる言葉で端的に伝える
- その子の個性を伸ばしながら、環境設定をする
- ルーティーンやこだわりを一方的につぶさない
一つずつ解説していくね!
①誰が聞いてもわかる言葉で端的に伝える
簡単な言葉で伝えるってことだよね!?
誰でもすぐにできそうじゃない?
実は意外とできていないことが多いんだよ!
人それぞれ簡単な言葉の価値観が違います。
障がいの重さによって変化しますが、一語文や二語文で伝えるのが望ましいです!
障がいを持っている子への言葉かけについて紹介します
- トイレに行きます
- 連絡帳を出しましょう
- お絵描き上手だね
- お弁当を出そう
この例文を見れば、一見簡単そうに思えると思います。
こういった実体験が私はあるため、日ごろから言葉かけに気を付けなければ
と思って行動しています。
上記の例といった保育園と事業所における保育士の仕事の違いは大きくあります。
詳しいことは下記の記事が参考になります。
よかったらのぞいてみてください。
➁その子の個性を伸ばしながら、環境設定をする
みなさんは障がいを持っている方にどのようなイメージをもたれているでしょうか?
正直、あまりいいイメージを持っている人は多くないと思います。
私も昔は「近寄りがたい」や「怖い」といった考えが頭にありました。
自閉症だけでなく他の障がいを持っている方に基本的に共通していることが
あります。
それは「こだわり」がある!!!
ってことです。
下記で「こだわり」についてまとめています。
しかし、こう捉えてみていただけると考え方が楽になります。
親御様の負担など減らすためにも福祉サービスの「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」
があります。
詳しい内容は、下記の記事が参考になります。
よかったらのぞいてみてください。
③ルーティーンやこだわりを一方的に潰さない
自閉症を持っている子どもや大人にとって、ルーティーンやこだわりは
安心材料でもあります。
はたから見たら「あの子は何しているんだろう」と思われます。
その時はこだわりの一つとして、やっていると分かっているのと分かってないのとは
大きく考え方が変わります。
- 精神的な安全材料になる
- ルーティーンやこだわりを一方的に潰すと、パニックになる
- 周りも理解していれば、次の行動が取りやすい
一人ひとり個性があるため、「この子は家に帰ってきたら、テレビのリモコンを取ってまずつける」や「遊び道具の配置を綺麗にいつもと同じ環境に整えてから、着替える」などの行動があります。
パニックが起きると、すぐに止めることはできず子どもから暴力(=他害と言います)を
受けるケースもあります。
一人で抱え込んでしまう親御様も多いの?
療育の保育士をしていると、とても実感するね!
だから、連絡帳や対面時に情報共有しているよ~
どう動けば良いのかや分からないことが身近に誰かいらっしゃいましたら、助けてあげてください。
そして、保育士パンダのこともお伝えしていただけたらと思います。
福祉サービスの「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」ってどう利用するの?といった疑問には
下記の記事が参考になります。
よかったらのぞいてみてください。
3.自閉症スペクトラムを持つ子どもや大人の生活における課題と対処法を徹底解説
これまで自閉症の定義や実体験を用いて説明してきました。
少しはイメージを掴んでいただけていたら幸いです。
しかし「自閉症の子どもにどうやって育児をしていけば良いのか?」といった疑問があると思います。
ここでは「課題」とその「対処法」を2つ徹底解説します
- イレギュラーなことが起きるとパニックに陥りやすい
- 家族への負担が大きいため、精神的に疲れてしまう
周りのサポート体制についてもお伝えさせていただきます。
一つずつ解説していきます。
①イレギュラーなことが起きるとパニックに陥りやすい
ここでの課題が「イレギュラーなことが起きるとパニックに陥りやすい」
になります。
この図をもとに、対処法を考えてみたいと思います。
みなさんなら、どのような工夫をして環境設定するでしょうか?
わたしはこちらです。
- 事前にニュースがやるのか調べておく
- 万が一、やらない場合は録画していたニュースを流す
- 「見える化」をして、前もって情報を伝えておく
ここでみなさんは「録画していたのを見るって、1回もう見ているものだから
意味ないでしょ?」と思われたかもしれません。
確かに障がいにも一人ずつ個性があります。
しかし、療育の保育士をしていて分かったこともあります。
それは「内容」よりも「好きなものがある」という安心感が一番大事になります。
同じアニメやバラエティの同じエピソードをずっと見ている子どももいます。
それは自然なことだと私は思います。
「見える化」ってなに?
「言葉で聞く」のではなくて、絵カードを見るやホワイトボードに
今日の予定をキャラクターなど用いて「見えるようにすること」
を見える化って言うんだよ!
とても重要だから、覚えてくれたら嬉しいよ!
➁家族への負担が大きいため、精神的に疲れてしまう
ここでの課題が「家族への負担が大きいため、精神的に疲れてしまう」
になります。
この図をもとに、対処法を考えたいと思います。
この課題を持つ親御さんはとても多いのが現状です。
私はこちらです。
- 身近なママ友に相談に乗ってもらう
- 利用している事業所に悩みを打ち明けて、保育士や指導員が話を聞き、サポートする
親御様視点からだと、気の知れたママ友に相談するのが一番、楽なことだと思います。
しかし、一番おすすめするのは事業所のスタッフに伝えてくれることです。
もし、直接言いづらいことがあれば連絡帳に記載していただくこともできます。
私もお話を聞くことが多い立場に少しずつですが、なってきています。
それでも分からないことがあれば、保育士パンダにいつでも聞いてください。
まとめ:自閉症への療育支援には正解はないので、大人の当たり前を強制しない
現役保育士の私や他職員(指導員等)の療育支援の当たり前をその子に強制しないことが
非常に大事です!!
- 職員と児童との当たり前は大きく違う
- ルーティーンが崩れるとパニックを起こしてしまう
- 事業所が安心だと思ってくれる環境づくりがとても大事(クールダウン部屋を設けるなど)
「詳しく知りたい!」という方は、こちらから飛べます。
ここまで「自閉症スペクトラム」に対する基礎知識や実体験を用いた
例など伝えさせていただきました。
少しでもイメージがついていたら、それだけでも学びがあったかなと思います。
現場で働いていても、実際の関わり場面で難しいことはたくさんあります。
それを真摯に受け止めて、みんなで解決の策を考えていくことが
大事になります。
一人で抱え込まず、いつでも
保育士パンダ(@pannda_blog21)
に聞いてきて大丈夫だよ!
これからもよろしくね!
少しでもこの記事が誰かの役に立ったら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント