「保育所」と「事業所」の保育士の役割
って全然違うのー?
保育士パンダ(pannda_blog21)です。
そのお悩みを解決していくね!!
- 現役保育士が保育所と事業所の違いについて解説
- 保育所と事業所の保育士の役割を徹底解説(5つのポイント)(ここだけでも見ていただけると嬉しいです)
- 療育支援をする保育士が心がけておくべき3つの注意点(実例あり)
この記事では、現役保育士の私が「保育所」と「事業所」の抑えておくべき
ポイントを実体験に基づいて、徹底解説します!
先に結論を言います。
これからの保育士は事業所(児童発達支援)の需要拡大が見込まれます!!!
- 保育所だけでなく、事業所の保育士が必要になってくる
- 発達支援(=療育支援)の需要が近年高くなっている
- 「障がい」という言葉が世間に少しずつ認知されてきている
「詳しく知りたい!」という方は、こちらから飛べます。
詳しく解説していきます。
1.現役保育士が保育所と事業所の違いについて解説
保育所と事業所では「保育」分野と「療育」分野に分けられます。
保育というと「子どもを育てる保育園とかかなー!?」と想像することが
できます。
しかし、療育といったらどうでしょうか?
ここでは
- 保育所の保育士とはどういうものか?
- 事業所の保育士とはどういうものか?
- 【現役保育士の私が実体験した】保育所と事業所の一日のスケジュールを公開
「保育所」と「事業所」の違い
分からないから教えて~
一つずつ解説していくね!
保育所の保育士とはどういうものか?
保育所とは
保育を必要とする乳児・幼児に向けた保育を行う場であり、環境を整えた施設
保育所に子どもを預ける親御様はたくさんいます。
私の実体験として保育所で働く保育士は過労で体調を崩すケースが
多かったのが事実です。
- 残業が圧倒的に多い
- 一人当たりの仕事量が多い(イベントごとの前の準備等)
- 休憩時間を使って事務作業するケースも事実あった
なぜこんなことが起きるのか?
それは保育士の職員配置基準が物語っています。
3歳児から見ていただければご理解いただけると思います。
- 3歳児クラス(子ども20人に対して保育士1人)
- 4歳以上クラス(子ども30人に対して保育士1人)
- 最低でも保育士2名以上配置だが、基本的に保育士1名で対応しなければならない
保育士1名でこの人数を見ないといけないという責任がある上に
事務作業もあり、イベントごとの前の装飾準備等も含まれます。
当然ながら新卒で保育士として入っても辞めるケースが非常に多いのが現実です。
モンスターペアレントとは
保育士に向けて理不尽な言葉や行動を起こして、保育士にプレッシャーを与える保護者のこと。
例えば、保育所で負ったケガや赤みではないのに、一方的に保育士に八つ当たりをして怒るケースもある。
私のこれまでの保育士になる前、なった後の人生については下記に記載しています。
良かったら覗いてみてください。
事業所の保育士とはどういうものか?
事業所とは
療育を必要とする障がいを持っている子どもに発達支援をする療育の場であり、環境を整えた施設
事業所の保育士として働いている私ですが、近年事業所を利用する子どもたちが
多く需要が拡大しています。
その背景には保育所に入れなかったことも含まれるのが事実です。
- 障がい児通所受給者証があれば気軽に利用できる
- 児童発達支援サービスがある(就学前の児童(6歳まで)のみ)
- 放課後等デイサービスがある(就学後から高校3年生までのみ)
保育所と違って療育支援は一人ひとりと向き合うことが大事になります!
ここでも事業所(児童発達支援と放課後等デイサービス)の職員配置基準が
物語っています。
保育所と違って明らかに職員配置が変わってきます。
- 職場によって児童発達支援を受け入れる人数が変わる
- 私の職場は最大でも5人まで(基本的に多くても4人)
- 保育士だけでなく児童指導員やパートさんと一緒に支援をする
保育士1人に負担がかかることはないため、やりたいことを支援としてできて
やりがいも見つけられるのが良いポイントです。
実際にすることは創作活動やお外に出て遊ぶことがメインになります。
創作活動で手先を使ったり、のりでぺたぺたする等(結構多い)の苦手なことを
克服する反復練習もします!
【現役保育士の私が実体験した】保育所と事業所の一日のスケジュールを公開
保育所と事業所での保育士の仕事内容は明らかに違います。
ここでは
私が実体験している(個人的見解含む)保育士の1日のスケジュールを
お伝えさせていただきます
さっそく見ていきましょう!
事業所(現在)と「保育所」(過去)の
保育士の一日のスケジュール(基本的)は下記のとおりです
二つを比べてみると明らかに勤務時間の劇的な差と残業の有無が
ご理解できると思います。
私は今の職場に就けて本当に良かったと思いますし、保育士の仕事内容は変わりますが
やりがいのある仕事として楽しめています!
保育士の仕事は多種多様です。
今の職場でも創作の準備はありますが、終礼までの時間でできたり、午前中の児童発達支援に
入らない時もあるので時間を有効活用できています。
「保育士の仕事って幅が広いんだ、興味出てきた」と少しでも感じましたら、下記の記事が
参考になると思います。
良かったら覗いてみてください。
2.保育所と事業所の保育士の役割を徹底解説(5つのポイント)
保育士の役割は多岐に渡ります。
保育士としての役割が保育所と事業所では大きく異なります。
保育所(保育)の視点の仕事内容と事業所(療育)の視点の仕事内容
であるため、仕事の負担も変わってきます。
ここでは保育士の役割について5つのポイントを解説します
- 児童の数と保育士の数が違う
- 保育士の給与が違う(個人的見解だと、保育所より事業所の保育士の方が多少給与が高いとこもある)
- 保育士の仕事内容の負担が決定的に違う
- 児童の特徴が根本的に違う
- 保育所に入所できない(→事業所を利用する児童が増加傾向)
保育士の役割によって全然
仕事が違うってこと?
仕事内容や一人当たりの仕事の負荷も
変わってくるよー
1つずつみていこう!
①児童の数と保育士の数が違う
- 保育士1人あたりで、20人を見ないといけない(3歳児クラス)
- 基本的に新卒以外は、保育士1人で担当クラスを持つ
保育所での保育士の仕事内容は激務であると児童数を見れば
一目瞭然だと思います。
保育所と事業所での職員配置はかなり変わってきます。
- 職場の保育士は、実質私のみ
- 児童指導員が加わり、児童3人に対して保育士1人と児童指導員2人で療育支援
- 児童発達支援を利用する児童は、一日最大5人まで(基本的に多くても4人まで受け入れ)
児童発達支援は療育支援の一環であるため、基本的に1:1でサポートすることが
必要になってきます。
保育所か事業所の保育士によって、関わる児童数が全然違うことが
分かったと思います。
②保育士の給与が違う
- 保育士の給与は年々増加している
- 場所によっては事業所の保育士が若干給与が保育所の保育士より高い
保育士の給与は前からの課題で少しずつ増加傾向にあります。
しかしそれだけでは改善されないのが大きなポイントであり、給与や業務の改善にも
手をつけていく必要性があります。
詳しい内容は下記の記事が参考になると思います。
良かったら覗いてみてください。
③保育士の仕事内容の負担が決定的に違う
保育所の保育士と事業所の保育士
の仕事は何が違うの?
ベースは一緒だけど、決定的に保育士の
仕事内容の負担が違うよ!
保育所の保育士は
- イベントごとの装飾や準備に時間がかかり残業をする
- 基本1クラスを担任するため、身体が追いつかない(特に新卒)
- 大学生の実習があると、実習担当者の実習日誌に時間を割く等の負担が増える
ある程度の保育所は業務改善により、「電子化」を用いるところも増えています!
そのため「手書き」ではなく「タブレットで親御様が記入」等に移行しつつあるため
保育士の負担も軽減していることが実態です。
事業所の保育士は
- 一人ひとりの児童に目を向ける時間がたっぷりある
- 空いた時間に創作の準備ができる
- 児童の発達の速さに戸惑うことがある(嬉しい意味で)
- ちょっとしたことが成功体験になり、児童と喜びを分かち合える
療育支援をする私は児童のちょっとした成功体験がいかに凄いのかを
事業所の保育士として実感する毎日です。
様々な職員に興味を持ち始めたこと、助けを求めるために行動に移したことへの
成長が見れて、本当に嬉しかったです!!
④児童の特徴が根本的に違う
保育所とは
- 保育を必要とする児童が通う発達の場である
- グレーゾーン(障がいを持っている確率がある)の子も数人はいる
- 児童たちでコミュニケーションが取れる
皆さんは当たり前のように人とコミュニケーションが取れると思います。
それは小さいときに身につけられた「保育」や「発達」が肝になっていることを
忘れてはいけません。
イメージをつけるのが難しいかもしれませんが、保育所と違うのが
「事業所」です!
事業所(児童発達支援と放課後等デイサービス)とは
- 療育を必要とする児童が通う発達の場である
- 障がいを持っている児童がメインである
- コミュニケーションが取れない児童も多い
- 全面的な介助をしなければならない児童もいる
療育支援は難しいことが多いです。
正解はありません。
一人ひとりの児童へのアプローチによって、好きなことや嫌いなことが
言葉が出なくてもしぐさ等で分かってきます!
その成長を見守り、療育支援ができる保育士に私はやりがいを感じています。
療育での児童の成長をそばで感じ取れることは
本当に嬉しいことだよー
事業所の保育士の需要は上がっているからチェック
してみてね!
⑤保育所に入所できない(→事業所を利用する児童が増加傾向)
事業所には2つのサービスがあります。
それは「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」です!
特に「児童発達支援」の需要が高まっていると現場の保育士として
感じます。
保育所に入所できない児童(特に2歳児~)が事業所の「児童発達支援」を使って、
療育支援の一環として事業所に入るケースが多くなっています。
- 基本無料で利用することができる(送迎手当等含めず)
- 13時30分までご利用でき、親御様の負担が少なからず軽減する
- あらゆる場所への環境に児童が慣れる(コミュニケーションを伸ばすといった療育支援)
「児童発達支援」は、未就学(6歳児)までの療育を必要とする児童が通う場です。
放課後等デイサービス(通称:放デイ)は
- 就学児(小学校1年生)から高校3年生までの療育を必要とする児童が通える
- 「学童(障がいを持っているver.)」に近い意味合いである
- 社会性も身につけられる
放課後等デイサービスができたのも、まだ約5~6年ほどです。
まだまだ身近な存在ではないのも理解しているため、幅広い方に知っていただく
きっかけになれたら嬉しいです。
イメージは上記のイラストになります。
特別支援学校や養護学校、小学校の支援級のクラスの児童たちが学校終わり次第、
利用できるのが「放課後等デイサービス(放デイ)」です。
- 基本、一日の放デイの受け入れは10人
- 午前:児童発達支援、午後:放デイで合計15人まで受け入れ可
- 創作活動や外出(水族館等)によって、療育支援(社会性や人間性等)を学ぶ
「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」については今後も詳しくお伝えさせて
いただきます。
「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」
の違いがうまく理解できたよー
今後もたくさん情報教えてね!
理解していただけたみたいで
一安心したよ☆
これからも伝えていくから
よろしくね!
3.療育支援をする保育士が心がけておくべき3つの注意点(実例あり)
皆さんは電車のホームで泣き叫んでいる子どもを見たとき、どう思いますでしょうか?
「泣いてるんじゃないよ、うるさいな!」と思う人もいるのではないでしょうか?
イライラしてつい息子や娘に怒ってしまうことも多いと思います。
しかし、小さい子どもや特に障がいを持っている子どもに怒っても、
大パニックに陥るのが目に見えています。
ここでは現役保育士の私が心がけている3つの注意点を実例付きで解説します。
- 言葉だけでは中々伝わらない
- 子どもがパニックを起こしたら、距離を取り環境を変える
- 一人ひとりの障がいの特性や特徴をある程度理解して、伸ばせるところから伸ばしていく
一つずつ解説していきます。
①言葉だけでは中々伝わらない
私の職場には特に「自閉症(こだわりが強い等)」の障がいを持っている
児童がたくさん事業所に来てくれています。
その中の一人、Aちゃん(3歳)についての実例を紹介します。
この方法を使うと、片付けはあまりAちゃんはできませんが満足したのか違う遊びに
切り換わることが増えてきました。
一人ひとり個性が違うので、その個性に寄り添った支援を見つけていき愛することが
保育士の使命でもあると感じる日々です。
②子どもがパニックを起こしたら、距離を取り環境を変える
障がいを持っている子どもに多くあるのが「偏食」です。
偏食とは
偏った食事のことで、ごはんだけしか食べなかったり、パンのチョコレートが付いている部分等しか
食べなかったりすることである
ここではBくん(6歳)について実例を紹介します。
その子にとっての「今」の場所を「違った」場所に変えて、クールダウンすることが
とても重要なことになります。
泣いているから「どうしよ!?、イライラが止まらない」と考えてしまうのもしょうがないこと
ではあります。
しかしそこでちょっとした環境を大人が変えてあげることによって、その子にとっての恐怖がなくなり
安全な場所に置き換わります。
事業所の保育士として、子どもたちから学ぶことがたくさんあるため、SOSを見過ごさないで
子ども一人ひとりとかかわって仕事を楽しみたいと思っています。
③一人ひとりの障がいの特性や特徴をある程度理解して、伸ばせるところから伸ばしていく
障がいを持っている子どもたちは、「こだわりが強い」とよく言われます。
確かに間違いないことではあります。
しかしその言葉の裏返しには、障がいを差別化する意味合いも含まれているため
あまり好ましくない使い方ではあります。
私も使ってしまうことが時々あるので意識付けを「こだわりが強い」ではなく、「個性が豊か」
と置き換えるのがベストだと思います。
ここではCくん(2歳)についての実例を紹介します。
そこからはパソコンで動画を見るたびに、Cくんもほかのお友達の近くに行き笑顔で過ごしています。
お友達とのかかわりがパソコンによって、今後伸びていきそのたびに言葉も少しずつ
出てくるのではないかと思っています。
一人ひとり個性があって伸ばせるところも
違ってくるんだね!
伸ばせれるところを吟味して、成長していく過程を
見れるのは保育士の醍醐味だと思うよ!
まとめ:事業所の保育士(児童発達支援)の需要が今後拡大していく
事業所の保育士(児童発達支援)の需要が拡大していきます。
- 保育所だけでなく、事業所の保育士が必要になってくる
- 発達支援(=療育支援)の需要が近年高くなっている
- 「障がい」という言葉が世間に少しずつ認知されてきている
「詳しく知りたい!」という方はこちらから飛べます。
事業所の保育士の需要は高まってきていると現役保育士の私は思います。
障がいの有無にかかわらず、個性というものは必ず存在します!
みなさんの頭の片隅にでも良いので、障がいを持っている子どもたちにも生きづらさが
あることを少しでもこの記事で感じ取れていただけたら幸いです。
これからも保育士や療育の情報を発信
していくいくんね☆
これからもよろしくね!
少しでもこの記事が誰かの役に立ったら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
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